茨城新聞土浦支社長からインタビューを受け、2009年(平成21年)11月17日に茨城新聞に掲載された「2009まちを語る」をご紹介します。
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市民の声に耳を傾け問題解決へ汗流す |
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行政のあるべき姿 |
Q. 市民のニーズに対応した龍ケ崎市のまちづくりを推進していく上で、行政の役割が重要です。行政、市役所はどうあるべきとお考えですか。
A. 苦しい財政状況の中で財政基盤の確立に力を注ぐべきだと思います。そうした中でこそ、将来の負担を減らすヒントがあると思います。たとえば職員の意識改革であり、全職員が行政のプロフェッショナルとしての意識を高めることで、何を残し、何を変えるべきか、見えてくると思います。
私は副市長時代、若手職員を中心とした「市役所が変わる戦略会議」を主宰し、財政や市民サービスなどの分野で、議論を続けてきました。その結果、職員意識は格段に向上し、財政健全化プランも着実に成果を積み上げ、市役所改革の礎を築いたと自負しています。
市民がまちづくりに参加し、さらに、まちづくりの原動力として発揮できるよう、市民との協働を基本に進めていくことが大切だと思います。そのためにも市役所も変わらなければならないことは当然のことで、現場に自ら足を運び市民の意見や考えを直接伺うなど、距離を縮め信頼関係を構築していかなければならないと考えています。
Q. 今後、公共サービスを維持していく上で、市民との協働の取り組みが重要となってくると思いますが、市民との協働をどのように進めていきますか。
A. 市役所が変わることは、市民との協働の土壌を耕すことにつながります。協働のあるべき姿がおぼろげながらも見えてきたところでしょうか。市民協働コーディネーターや市民活動センターなど人的、ハード的な財産をフル活用することで、協働というキーワードの答えにつながると信じています。
これからの行政、自治体職員に求められるものは、市民と協働、協力し合いながら、地域の問題の解決に向けて知恵を出し、汗を流す情熱です。今、地域の問題については地域に住む市民自らが解決していく時代が始まってきていると感じています。市民の皆さんと行政が協働し、互いに刺激しあいながら、それぞれの適正な役割分担のもとに市民協働によるまちづくりを進めていきたいと思います。
Q. 来年3月に野球場が完成しますが、ここを拠点にスポーツの普及、発展をどのように考えていますか。
A. いま、たつのこアリーナからは毎日のように市民の喚声が聞こえてきます。隣接のたつのこフィールドでは流通経済大学サッカー部が所属するプロリーグ「JFL」のハイレベルな試合を観戦することができます。もしもアリーナやフィールドが無かったら、龍ケ崎市民の元気度合いはかなり低くなっていたに違いありません。建設が進むスタジアムも多くの野球ファンがオープンを心待ちにしていることでしょう。こうした取り組みの積み重ねこそが現在に生きる市民だけでない、未来へ贈るプレゼントでもあると思います。龍ケ崎市が誇れるこの総合運動公園を拠点として、また流通経済大学との連携を軸に「スポーツ健康都市」づくりを進めていきます。健康スポーツの拠点活用、トップアスリート育成の仕掛け、健康づくりとのリンクなど市独自のビジョンをつくり、具体に推進していく考えです。
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